潰瘍性大腸炎で1回目の入院と治療
経過の続き。。
夫は2ヶ月続いた下痢、血性の粘液便、更には基本薬である5ASAへのアレルギー反応のため熱発。。入院となりました。
治療としては、まず炎症を抑え、寛解導入するためのステロイド静注。そして絶飲絶食でした。
始めのうちは体が辛すぎて、絶飲絶食の辛さはあまり感じなかったようです。
そして、食事へのステップアップの前に出されたのがエレンタールという成分栄養剤でした。
エレンタールってどんな栄養剤?
たんぱく質がアミノ酸まで分解されていて、脂質をほとんど含まないため、消化に負担がかかりにくく、ほぼ完全に吸収される栄養剤です。
クローン病の寛解導入効果、寛解維持効果が認められ、厚生労働省研究班の治療指針でも第一に選択すべき栄養剤とされています。
粘膜上皮機能改善作用のあるグルタミン、アルギニンや炎症性細胞の活動抑制作用があるヒスチジン、グリシンなどが含まれています。
経鼻チューブもしくは経口にて摂取し、経口用に9種類の専用フレーバー(グレープフルーツ、青りんご、マンゴー、ヨーグルト、コーヒー、フルーツトマト、オレンジ、パイナップル、さっぱり梅味)もあります。
〈夫による美味しい順ランキング〉
1位 パイナップル
2位 ヨーグルト
3位 グレープフルーツ
4位 フルーツトマト
5位 オレンジ
6位 青りんご 一瞬美味しい
7位 マンゴー
8位 梅
9位 コーヒー 美味しくない。。
とのことでした^_^; 好みは人それぞれですが。
約1ヶ月の療養中、もともと50kgほどだった夫の体重は42kg(身長172cm)まで減っていました。しかし、症状は徐々に落ち着き、ステロイドも退院できるほどまで減量できました。
さて、基本薬である5ASAが使えない夫。
選択された薬はアザニンという免疫抑制剤でした。
アザニンってどんな薬?
一般名はアザチオプリン、アザニンというのは商品名です。ステロイド薬から切り替え、寛解維持に使われる免疫調節薬です。
自己の細胞を異常に攻撃してしまう過剰な免疫反応を抑える働きがあります。
アザニンの副作用は?
免疫系の働きを抑える作用の反面、感染症へのリスクがやや上がります
- 血液障害
骨髄の働きが抑えられ、白血球、血小板などが減ることがあります
- 食欲不振
- 吐き気
- 脱毛
- 口内炎
- 頻脈
- 全身倦怠感
- 肝障害 など
夫の場合、全身倦怠感が主に出ているような気がします。
退院後、医師と相談しながらステロイド薬を漸減し、アザニンを主軸に病気と付き合っていくこととなりました。