潰瘍性大腸炎とごはん
今日はごはんについて勉強します。
以前の「潰瘍性大腸炎の食事療法①」でも
勉強しましたが、
潰瘍性大腸炎の方のエネルギー摂取は
脂質を抑える分、炭水化物が主のエネルギー摂取を心がけます。
エネルギーの6割を主食でとるようにします。
そうなるとやはりどんなご飯がいいのか
気になってきます。
同じようにお米を食べるにしても
エネルギー摂取だけでなく
より体に良い食べ方はないだろうか?
玄米は栄養素たっぷり!
これがいいのでは?と思ったのですが
玄米は不溶性食物繊維が豊富
潰瘍性大腸炎の活動期には向きません。
次の候補として上がったのが
押麦!
これは万能そうです。
そもそも押麦って何?
押麦とは大麦(うるち性)を平たく潰したものです。このように加工することで、水分を吸収しやすくなり、消化もしやすくなります。
そもそも大麦には
ビタミンB1(糖質を分解するため、疲労回復に良いです。)、ナイアシン、ミネラル、食物繊維が豊富で、高コレステロール、高血圧、高血糖、動脈硬化への効果があります。
種子には下痢への効果もあるとのこと。
発芽した種子(モルト)には腹部膨満感への効果もあり、モルトの抽出液には胃腸虚弱に対して効果があるとのことです。
ある研究では潰瘍性大腸炎患者に発芽大麦を20〜30g/日、4週間摂取を続け、腸内の善玉菌であるビフィズス菌の増加を認めたという報告がされています。
押麦の何がいいの?
上にも書きましたが
押麦は水溶性食物繊維が豊富です。
そしてその名の通り潰す加工がされているので
水を吸収しやすく、消化にも良くなっています
〈水溶性食物繊維の働き方〉
・便の水分を吸収し、下痢を軽減
・胆汁酸(腸管を刺激)吸着能
・大腸粘膜のエネルギー源になる
精白米は潰瘍性大腸炎の方が積極的にとりたい水溶性食物繊維は微量しか含まれません。
例えば100gあたりの食物繊維は、玄米は3.0、精白米は0.5まで減少します。押麦は9.6!
これは、押麦しかない!
とスーパーに行くとちょっと迷うことがありました。
どれを選べばいいの!?
大麦、、消化吸収のことを考えると押麦の方が良い。もち麦、、押麦より水溶性食物繊維(βグルカン)が多いけど、もちもち食感が苦手な夫にはかえって食が進まない可能性も。。
胚芽押麦にはビタミンE、ミネラル、不飽和脂肪酸が多く含まれています。デメリットとしては食味くらい。
結果、我が家は胚芽押麦にしました!
私が買ったのは、
いつものようにお米を研ぎ、水を入れ
小分けされた押麦を1パック入れ
水を90mlたす。
これだけの作業で済むものでした。
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使ってみて特に夫が体調の不調を訴えることはありませんでした。
そして私のお腹も快調になったので
とってもいい一品でした!
しかし。。
もちもち食感が苦手な夫には
やはり押麦ももちもちに分類されたようで
かえって主食がとれない事態に。。
というわけでメリットいっぱいの押麦でしたが却下となりました。
悩みに悩み、スーパーで次に発見したのは
「サプリ米」
というものでした。
お米1合に対して、付属のスプーン1杯を入れるだけ。
水の量は調整不要です。
これなら食感も変わらず、ほぼ白米のような感覚で食べられます。
入っているのは
糖質(とりすぎると疲労物質としてたまる)を分解するため、疲労回復に◯
眼疲労を改善。皮膚や粘膜の再生。抗酸化作用。
- ビタミンB6
アミノ酸の代謝。免疫機能の正常な働きの維持。皮膚の抵抗力の増進。赤血球のヘモグロビンの合成。神経伝達物質の合成。脂質の代謝。
ビタミンの一種。糖質、脂質、たんぱく質の代謝とエネルギー産生をする酵素を補助。善玉コレステロールの増加。ホルモン、免疫抗体などの合成。皮膚や粘膜の健康維持。
ビタミンB群の一種。たんぱく質や核酸の合成に必要な成分。傷ついた腸管粘膜を再生させる。
- 鉄分
病気の活動期で血便が出ている時は鉄分が不足するため貧血の予防。
どれも力になってくれそうです。
我が家は今これで落ち着いています。
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他にも食感が変わらずに食べられる良さそうなものがあれば試していきたいと思います!